No.201 諦めない挑戦を促す3つの「知る」

弊社デイサービスでは
利用者の皆様に対して
「諦めずに挑戦する」促しをおこなっています。

従って、よくある「ぬり絵」や「折り紙」は
ただのレクリエーションに留まらず、
その人にとって大きな意味のあるもの(充実感や達成感)
になるはずです。

そのためには、

『知る』3つのステップが必要だと思います。



【利用者様(対象)を知る】

利用者様を知ることは、基本中の基本ですが、俗に言う
「フェイスシート」や「看護サマリー」
の情報だけでは足りないと思っています。

看護師や生活相談員、介護職員等、
それぞれの知識と経験、価値観に沿った
『視点』によって、
利用者様について深く知ることが必要です。
そのためには利用者様とコミュニケーションをはかり、
職員間で共有することが
最も重要だと考えます。



【提供サービスを知る】

自分たちが提供するサービスは、

どんなもので(テーマ)
どんな手順で行われ(方法)
どんな影響が利用者様にもたらされるのか(価値)

を理解した上で利用者様に向き合うと、
サービス提供している私達も、
充実感で満たされてきます。

利用者様目線で、
同じことを一緒にやっていても、
時々、自分のことで必死になってしまうことが、
私にはありました(笑)

どんな職種でもそうですが、
サービスを提供するときは、
私達がその目的や内容をよく知っていて、
それが価値的である自覚を持っていることが大切だと思います。



【自分のまぁいいかを知る】

例えば
塗り絵ワークをやっている利用者様が、
「もうこの辺でいい」と早々に切り上げようとすることが
よく見受けられます。

明らかに、早すぎたり諦めたりしているときは、
もう少し取り組むように促しますが、

その理由が “もっともらしい” と、
私の場合、
「ああ、そうですか・・・」
と退いてしまう傾向があります。

先日もそのような場面がありました。
鉛筆でデッサンしていた方が、
「色をつけるつもりで書かなかった」と。
私は「ああそうですか・・・」と退きそうになったとき、
生活相談員が、
『◯◯さん、色鉛筆がちょうどここにありますよ!色、つけてみませんか?』
と声をかけました。
すると利用者様は、
「色鉛筆ではうまく色が入らないよ。水彩絵の具でもあれば別だけどね」
と仰り、
結果、絵の具で綺麗な色をつけていきました。

この得られた結果で、
利用者様の無限の可能性を感じたと同時に、
私自身の
「まあいいか・・・」の特徴を知ることができました。

先入観や思い込みを排除し、
私自身も

諦めずに挑戦する(躊躇せずリクエストしていく)

姿勢を示していきたいと思いました。




『諦めない挑戦』を促すには

どんな職業職種でも、

「知る」3つのステップを実践していきたいものです。