No.161 自己肯定感=自信の誤解

9月28日
銀座コーチングスクールコーチカンファレンス2019
が東京ビッグサイトで開催されました。




私は駿河静岡校代表として、
グループ活動のファシリテーションを担当しました。

テーマは
闇の自己管理

コーチの集まりなので
自分のポジティブな側面も
ネガティブな側面も
自己理解しておくことについて
積極的に取り組んで頂きました。

ここでのメッセージは、
ネガティブな側面を消し去るのではなく、
ネガティブを理解し、
その管理方法を知っておくこと


で自己基盤の醸成が促進されるということを投げかけました。

自己肯定感の逆。
否定的な自分の側面にフォーカスしたことになります。



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人はなぜ自己肯定感を得ようとするのか?

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自分の弱みや苦手、隠したいところを

コンプレックス

とよく言います。


子供の頃の私は

場面緘黙
(ばめんかんもく)

な子供でした。

場面緘黙とは
家などではごく普通に話すことができるのに、例えば幼稚園や保育園、学校のような「特定の状況」では、1か月以上声を出して話すことができないことが続く状態をいいます。 典型的には、「家ではおしゃべりで、家族とのコミュニケーションは全く問題ないのに、家族以外や学校で全く話せないことが続く」状態です。



保育園では周りと話せず、
昼食の時間は
みんな食べているのに、
私だけ箸が止まって
固まっていました。
友達が食べ終わり、
外に遊びに出て行ったあと、
やっと食べ始めます。
なんとなく覚えていますが、
先生が付き添いながら、
ゆっくり食べることを
支えてくださいました。

今考えるに、
ご飯を食べることを周りに見せることが、
自分をさらけ出しているように感じていたのかもしれません。

自分をさらけ出すのは
子供の私にとって

コンプレックス

でした。
知られたくなかったし、
嫌だった。
すぐに熱を出し、
ひと月継続して登園したことは
1回もありませんでした。

暗黒の幼児期を経て
小学生になるのですが、
病弱さは変わりませんでした。

しかし、ある日、
そんな自分を消し去りたくて
一生懸命、運動に打ち込んだ時期がありました。
リレーの選手に選ばれたり
駅伝の選抜に入れたり

私にはどんどん自信がついていきました。


私がこれまで出会ってきた人々も、
コンプレックスを克服して
自信を得ようと、
色々なことに挑戦し、
そして自信をつけていきました。

人が自己肯定感を得ようとする理由は、
コンプレックスを克服して、

自信をつけたいから

だと私は思います。


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自己肯定感=自信の誤解

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『自分は自己肯定感が低いんです。
○○なところとか、すぐ~~になってしまう・・・
ダメな自分なんです。』

と私の元を訪れる人はよく仰います。

私は、それで良いと思います。
というか・・・
そう言えているから

OK

なんです。
よ~く自分を理解していらっしゃる!!
そして、私に自己開示してくださっています。

これをコミュニケーションの中で
繰り返すことによって
どんどん進んでいくことがあります。

それは、

自己承認

です。


ポジティブもネガティブも
自分で自分を認めているのです。

OK

出しているんです。


この状態は、

自分に肯定的な思いを持っている状態

と言えると思います。


自己肯定感のバロメーターは
自信ではなく、
自分にOKをどのくらい出しているか

自己承認

にかかってきます。




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自信は他者の目
承認は自己の目

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自信をつけたいと
様々な挑戦をする人と多く出会ってきました。
その人たちは、
自分だけでやろうとはせず、
私の長期的な支援を求めてきました。

誰かに開示することをしないと、

挑戦が暴走してしまいます。
コンプレックスを消し去ろう、蓋をしようと躍起になります。

これは非常に勿体ないことです。

挑戦すること自体が目的ではなく、
挑戦を通して、コーチに開示することで

自己承認が進み、
人間としての厚み、すなわち自己基盤が醸成されていくことが目的なのです。




自信があるかないか、
私自身、そういえばあまり考えたことがありません。

基本、
自信ナイです(笑)



コーチングスクールで教え始めた頃は

あ~~始まっちゃった~~
どーしよーどーしよー


ばかり考えていました。

今も時間が押すと、
困ったな~
と焦ったりします。

しかし、人は私のことを

堂々としている
動じない
自信に溢れている


と仰います。

自信のあるなしは
他者からの目

ではないでしょうか・・・


他者の目は気にせず、

全てにOKを出せる


自己の目


を大切にしていきたいものです。



ペッパーくんに「ガン見」され(笑)、思わずお話を聴いてしまいました。