クラスCセッション戦略編を開講していました。
このあたりから
『コーチ認定試験』についての紹介を
受講生の皆さんにお話するのですが、
ふと、自分が受験した時のことを
思い出しました。。。
私が試験中やってしまったのは、
「わかりました」を連発したことでした。
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『わかりました』は閉店ガラガラ
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皆さんは、
普段のコミュニケーションで、
相手が何かを発した後、
どんなフレーズで返していますか?
例えば、
「今度のミーティングではこの先の課題についてみんなの意見を聞きたいと思います」
と相手が言ったとします。
以前の私は
「わかりました。」
と返していました。
これは口癖でした。
コミュニケーションはよく
キャッチボールに例えられますが、
『わかりました』
はその時点でキャッチボールが終了してしまいます。
コミュニケーションはキャッチボールを継続させ、
シナジー効果
をもたらすのが目的なので、
「わかりました」は
閉店ガラガラなのです(笑)
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『わかりました』はどんな言葉に変換できるのか?
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相手の言葉を尊重し、
更に話したくなるように促すには、
「みんなの意見を聞くんですね」
「課題についてだね」
「なるほど」
などの
『認めるフレーズ』
に変換したり、
「というと、具体的には?」
「それで?」
などの
『聴く(接続詞)』
に変換したりします。
このように優しくボールを投げ返すことで
相手は更に話を続け、
具体的な内容も話してくれて、
ビジョンを共有できるのです。
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『わかりました』はYesマン
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私が30代前半の頃、
病棟主任への昇進について
師長さんから
「今度の人事でかざまさんを主任に推薦したいのですが受けてくれますか?」
と言われました。
その時私は、
「そうですか。それは具体的に何が理由ですか?」
と聞き返したことがあります。
あの時のことはとても良く覚えています!
師長は私に厳しかった人でしたが、
どんだけ私に
惚れ込んでいるか
がよくわかりました(笑)
そして、
師長さんはこんな部署を目指しているんだな
と共感もできました。
トップダウンの情報でも、
「わかりました」
と言うと、
Yes!I do!!
で終わってしまいます。
優しいボールのやり取りをしてみると、
相手のビジョンを共有する
副産物も得られるはずです。
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私は『わかりました』をどう変換しているか?
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2013年のコーチ認定試験で
「わかりました」を連発した私に
試験官の先生は、こう言いました。
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かざまさん、
「わかりました」を何度も使うと、
相手はわからせようとして説明するようになります。
本音や本質的なことを話さなくなるので、
注意しましょう。
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これは試験以上の学びでした。
それからというもの・・・・
「ありがとうございます」
「~~なのですね」
を積極的に使うようになりました。
「ありがとう」は存在承認の言葉。
今は自然に、
心から「ありがとう」と言えるようになりました。
いつでも心のシャッターは開けっぴろげで
ありたいと思います。