質問の質を高める3つの要素

質問の質が高められる要素は何か?


コーチングや人材育成に携わる人から、

相手のやる気を引き出したい!
相手の考えを引き出したい!
相手を導いてあげたい!


と、まるでスローガンのようなことを耳にします。
どんだけ引っ張れば気が済むのか・・・(笑)
と思います。



【寛容に対応する態度】

~北風と太陽~
イソップ寓話のひとつで、北風と太陽が旅人の上着を脱がす対決をするお話。
このお話から転じて、
物事に対して強固に臨む態度と、
寛容的に対応する態度の対比を表す喩えとして伝えられています。

考えややる気を引き出すために
あれこれ質問を投げかけ、
たくさん話をさせようとする前に、
寛容に対応する態度が必要だと思います。
人が話す時は、

『安心感』

がないと話せません。
この安心感を
常日頃
どれだけ醸し出しているか?
常日頃です。
常日頃。。。

どうでしょうか?



【地味な問いかけ】

コーチング初心者によく見受けられるのですが
(私もそうでした)
気の利いた質問や、かっこいい質問をするため、
質問リストを作ったり、
質問集のような本を買ったり、
質問そのものを自分の武器にしようとする傾向が見られます。

問いかける質問は
シンプルで十分。

ブレストしていくための
注ぎ水
として

「それで?」
「他には?」
「ということは?」


など、ほんの5文字前後
相手に反応を示す程度で。
地味で良いのです。

さらに、
抽象度の高い質問に徹していくことも重要。
何も格言的な修飾語を用いなくても良いのです。

これは、
こちらの思い込みの中で誘導していくことを防ぎます。



【自分のリソースを生かす】

抽象度の高い質問は相手の考えていることを
広げてくれますが、
具体的に落とし込んでいく時は、

質問集や質問リストの質問ではなく、

自分自身のリソースにアクセスする必要があります。


育成する人自身が
どれだけ自分の棚卸しが出来ているのか?
自分にはどんな強みや弱みがあって
どんな経験(成功・失敗)をしてきたのか?

この自分のリソースによって
相手の視点が変わる
深みのある問いかけが可能になります。

これは誘導ではなく
意図
です。

主体性に働きかけたいのか
行動選択に働きかけたいのか
学びと成長、能力に働きかけたいのか


育成者の経験や価値観によってこの意図が決まってくると思います。

実は、ここが
質問の質だと私は確信しています。


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質問の質が高められる要素は何か?


1. 寛容な態度・・・相手が安心して話せる
2. 地味でシンプル・・・相手の話が広がりを見せる
3. 自身のリソースを生かす・・・意図を持った深みのある問いかけとなる