No.101 カエルの子はカエル

新年明けましておめでとうございます。

皆さんは、お年始まわり、新年会などはお済みですか?


私は毎年、年始には家族や親戚が集まって、
賑やかに過ごすのが恒例になっています。
私にとっては、
姪や甥の成長を確認することができるのも
楽しみの一つとなっていると同時に、
母達世代の認知機能の確認もできる良い機会となっています。

まあ・・・そんな歳になりました・・・笑

私が子供の頃からの親戚の集まり。

子供たちの成長や高齢化など、
時の流れの中でメンバーが減ったり増えたり、
その構成は変化していますが、
元旦にみんなで集まる動機付けは脈々と伝承されていると感じています。

では、
その伝承とは、どんなものだったのか・・・?




【変わらない大人たちの姿勢】

うちの一族では(この表現が適切笑)
大人も子どもも、みんな一緒にゲームをします。
ジャンケンキング、トランプ、福笑い(昔)等…
面白いゲーム企画を考えては、全員で楽しむ時間を作ります。

「子どもは子ども同士で・・・」
というのが一切ありません!


ここまで聞くと、
”みんな一緒っていいね~”
となるかもしれませんが、
いやいや、
「子どもは子ども同士で」
が許されないのです(笑)

トランプも超がつくほどの
真剣勝負をします。
大人が本気で駆け引きするので、
子どもは太刀打ちできません。
勝った大人は、本気で喜びます(笑)
ですから負けた子どもは
拗ねたり、泣き出したり、もうやらないと離脱したがったりしますが、
「泣くほど悔しかったら、勝つまでやりなさい」
「自分がうまくいかないからって、勝負から逃げるな」
と大人に教わります。
私の母の兄妹は10人!!
存命の伯父伯母は半分になってしまいましたが、
この姿勢は、
常に全員参加、全員対等
が貫かれ、
私たち世代に受け継がれています。



【共有時間で相手を認め合う】

今年は、トランプゲームをいくつか楽しみました。

手堅くプレイする者、
自分の勝ちのために駆け引きする者、
安易な手で早く上がろうとする者、

いろんなタイプが見て取れました。

今年、初めて気づいたのですが、
勝負がつくたびに、
ゲーム毎の振り返りをするのです。
「ここのカードは、◯◯ちゃんが持っていたんだね」
「え?元々ババは誰が持っていたの?
 わ~~そこからだったんだ!!」
「もう一巡したら、誰が勝ってたかなあ?」

一人一人にフォーカスした
適切なアウトプット
が次々と行われます。



【たかがゲーム、されどゲーム】

たかがトランプゲームなのですが、
今回、私は少し疲れていたのか、集中できなかったのか、
多分、自分が勝てなかったのでちょっと不機嫌だったのかも・・・(笑)
駆け引きをして、相手を負かして自分が勝つゲームに
なんとなくですが、嫌な感じを抱きました。

『駆け引き(意地悪)して勝ちを取りに行くゲームじゃなくってさ~別のゲームにしない?』

何の気なしに、口にしてしまいました。
それを聞いた76歳伯母は、

『自分の勝ちに集中して、駆け引きを考えていくことに、このゲームの醍醐味があるんだよ。』

確かに、駆け引きするときは、
相手を理解すること(持ち手の枚数や表情など)
廻ってくる順番を見て、先の展開を読むなど、
周囲に目を向ける必要があります。
ただ目先のことばかり追っていたら、
結局二番手だった、という結果にもなりかねません。


【DNAの伝承】
私の一族は代々商売人です。
昭和初期から大きな呉服問屋を経営してきた血筋。
確かに、ざっと見渡しても
今で言う起業家がゾロゾロ。
私の母も48歳で起業しています。

特に60代の若さで亡くなった東京の伯母は
カッコイイ女社長でした。
単身、東京で事業を興し成功を収めた人です。
直接聞いたわけではありませんが、
ビジネスの才能以外に、成功に向かって必死に努力していたことは、
容易に想像できます。
伯母が田舎に帰ってくると、
人気者だったのでもう大騒ぎ!!
私たち子どもたちも全員、伯母の企画するゲームに参加させられていました。

今考えると、この社長業をしていた伯母のDNAが伝承されているんだと実感。

そして、私はこの伯母の影響を強く受けて大きくなったんだ~
カエルの子はカエルなんだ~
と・・・
今夜、妙に納得できました。


【まとめ】
新年の一族の集まりで得られた気づき
・誰一人として輪から外さず「みんなで」が前提にある
・自分以外に関心を示し適切なアプトプットをしていた
・どんなゲーム(遊び)にも一族ならではの根拠が存在した


私が物心ついた時から、
毎年恒例行事。
確実に40年以上行われているのですが、
この歳になってやっと

あたりまえ
のこの環境が、実は
ありがたい

ことだったと思えるようになりました。