それぞれのメリットと◯◯◯◯
新聞の一面トップに
就活ルール撤廃表明
経団連会長21年春入社から
とありました。
看護師畑で来たものだから、
へ~~ルールがあったのね~~
という感じで読み進めていきました。
そういえば、学生さんの雰囲気を見ると、
一斉に就活が始まっているイメージがありました。
【今回の突然の表明】
会社説明会は3年生3月、選考は4年生6月と
定着してきた中で、
採用の長期化や内定辞退者の増加など
・企業側に負担が生じていた問題点があった。
・経団連が採用日程を決めることに違和感がある。
など、以前からこのルールそのものに課題があったのか、
また現在は形骸化されてきたとも新聞では伝えています。
文科省の担当者は、
「今回の突然の表明は、大学側、学生、企業が混乱する。
大学側の意見も聞いて対応したい」
と述べており、なんだか、
大変だ~~~!!感満載。
【誰のための就活ルール?】
誰のための就活か?
これには大きく分けて2つの考え方があると思います。
ひとつは、『就活している人』
就活している本人の「仕事」を決めるのですから非常に重要ですね。
そして、その仕事は「自己実現」への第一歩となる重要な機会となります。
時期が固定していれば、スイッチも入りやすいし、
受験と同じく、ガイダンスもちゃんとあるので準備もしやすいですね。
ふたつ目は、『企業』
売り手市場と言われていますが、
流通・食品業界は売り手市場では苦戦しているようです。
企業にとって人材の獲得は、これもまた重要。
(細かいことには触れず・・・)
実際に就活生と会って何回か話ができるので、
お互いの人間性がわかります。
就活ルールによってデメリットもあったかもしれませんが、
互いのメリットが大きかったから、ここまで定着したのだと思います。
【で、結局どこを向いてるのか?】
私は、福祉系専門学校で就職支援の授業を担当していますが、
ある意味、再就職の人たちなので、
新卒採用の事情とは離れたところでのキャリア教育に携わってまいりました。
資格取得して、再就職するので、
そりゃ皆さん必死!!
私は、リソースの棚卸しを徹底して行います。
自分にお金をかけて、資格を取得するので、
その仕事への志望動機・情熱、過去の経験、価値観など、
懸命に棚卸しに取り組んでくださいます。
再就職に時期なんてなくて、
自発的に会社にアポをとり、見学に行ったり、
電話をして募集についてのお伺いを立てたり、
学生さんたちは自分にできそうなことに挑戦します。
20代もいれば60過ぎの方も、自分で計画的に実践していきます。
就職活動の手順はお伝えするものの、
私たち教員や学校職員さんは行き詰まった時の相談に応じる程度です。
就職支援の学びのプロセスを通じて、
自分の強み、特徴を生かして、
このような環境で、
こんな仕事をして、
お客様にこのように喜ばれたい!!
と明確になっていきます。
私の教えた学生さんたちはみんな、
顧客を見ていました。
【就活のための就活になっていやしないか?】
今回の新聞記事やその関連記事を読んで、
紳士協定であった就活ルールが、
プロトコール化されてしまったのかな・・・
と感じました。
就活ルールを示すことで、本来の目指したい目的があったと思うのです(ないかもだけど笑)
ルールがあったことでの、就活生、企業それぞれのメリット、やりやすさは、
大変結構。
その上で、
我々はどこを向くのか?
その向こう側への
ベネフィットを考えた時、
ルールの存在意義がはっきりするのかな?
と思いました。
関連記事でTDKの社長さんの記事がありました。
餃子が好きだそうです!!!